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雪蟷螂

雪蟷螂 (電撃文庫)雪蟷螂 (電撃文庫)
(2009/02)
紅玉 いづき

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涙も凍る冬の山脈に雪蟷螂の女が起つ。この婚礼に永遠の祝福を―。長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、ひとつの約束がなされた。それは、想い人を喰らう“雪蟷螂”とも言われるフェルビエ族の女族長アルテシアと、永遠生を信仰する敵族ミルデ族長オウガとの政略結婚だった。しかし、その約束の儀は、世代を超えて交錯する人々の想いにより阻まれる。果たして、山脈の地に平和は訪れるのか。そして、極寒の地に舞う恋の行方は…。『ミミズクと夜の王』『MAMA』に続く“人喰い物語”最終譚。


想い人を喰らう“雪蟷螂”…といっても食人的なホラーではないので御安心を。

綺麗なすっきりした文章でどこか童話を想像させる叙述的な物語なのですが、設定やら世界観がかなり練られているのでとてもどっしりとした読後感を感じさせます。

フェルビエとミルデとの戦争を終結させるために結ばれた婚姻、そしてそれに絡みつく先代達の想い。特に婚姻のために尽力したフェルビエの女戦士ロージアの想いは重く儚い。
他にも平和をただひたすら願うミルデの少女、フェルビエの族長を助けるためにその身を捧げる少女ルイ。そして己の民を守るために全力を尽くし生き抜いてきたフェルビエ族長アルテイシア。
印象深い女性が多く、彼女らはこの物語の中を必死に生き抜いているんだなぁと感じ入ってしまう。

舞台になる雪山のように白く厳かな物語でしたが惜しむらくは容量の問題が。
少々物語を詰めすぎかなーと思います。過去の先代達の話が重く濃くなっていくとそれだけ現代の話が薄くなってしまった感じがあります。もうちょっとアルテイシアやトーチカたちにもスポットを当てて欲しかった…!上下巻構成でも全然あり、というかそっちのほうが良かったので少々残念です。

ですが総合的には非常に完成度の高い小説だと思うので是非読んでみて下さい。

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