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ガーデンロスト

ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫)ガーデン・ロスト (メディアワークス文庫)
(2010/01/25)
紅玉 いづき

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誰にでも、失いたくない楽園がある。息苦しいほどに幸せな安住の地。しかしだからこそ、それを失うときの痛みは耐え難いほどに切ない。誰にでも優しいお人好しのエカ、漫画のキャラや俳優をダーリンと呼ぶマル、男装が似合いそうなオズ、毒舌家でどこか大人びているシバ。花園に生きる女子高生4人が過ごす青春のリアルな一瞬を、四季の移り変わりとともに鮮やかに切り取っていく。壊れやすく繊細な少女たちが、楽園に見るものは―。

優しさの中に残酷さがあるとても不思議な物語。

4つの視点から語られるこの小説からは様々な感情が発散している。変わって欲しくないのに否応無しに変化していく日常、それに対する焦り、苦しみ、そしてほんの少しの成長。一つ一つの言葉が美しく描かれており4人の少女の感情と言葉がダイレクトに伝わってくるのが分かった。

この物語には分かりやすいハッピーエンドは存在しない。むしろ救われない物語なのかもしれない。けれども彼女達はこれからも痛みを伴いながら進んでいくのだろう、その先にあるほんの少しの救いを信じて。
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ダイナー

ダイナーダイナー
(2009/10/23)
平山夢明

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ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。そこを訪れる客は、みな心に深いトラウマを抱えていた。一筋縄ではいかない凶悪な客ばかりを相手に、カナコは生き延びることができるのか?暗躍する組織の抗争、命がけの恋―。人の「狂気」「恐怖」を描いて当代随一の平山夢明が放つ、長編ノワール小説。

なんつーの?エログロ?あ、エロスはあんまないや。

いやー清々しいほどのバイオレンス。「こんなダイナー(アメリカ式の定食屋)あるはずねーよ」と人は言うかもしれないが「いや?もしかしたら…」と思わせてしまう力があるね、この小説には。常識ってのはどこにあるんだろうか…
死の恐怖、生きることの辛さ、嫉妬や妬み、負の感情がこんなにも集まるとこういう小説になるとは驚き。けど作中を通して僅かに見え隠れする生きることへの希望、それがいい具合のスパイスになって不思議な読後感を提供しています。


そして帯文に書いてあったことに凄まじく共感

「平山さんの、人として間違ってるところが好きです。本谷有希子」

うむ、まったくだ。

コップクラフト

コップクラフト (ガガガ文庫)コップクラフト (ガガガ文庫)
(2009/11/18)
賀東 招二

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ティラナ・エクセディリカ。異世界から来た見習い騎士。常識不足、白皙の美少女。
ケイ・マトバ。サンテレサ市警の敏腕刑事。猫アレルギーの不器用な男。
超空間ゲートで異世界とつながった都市サンテレサで、二人に命じられた合同捜査。
ことあるごとに対立し、罵りあいながらも、マトバとティラナは
共通の敵を追っていく。次第に二人の間には、奇妙な信頼が芽生えていき……。
『ドラグネット・ミラージュ』(竹書房刊)が大幅改稿で完全復活!痛快無比のポリスアクション



「うにゅ」かわいいよ、たまらんね。

イラストレーターの「村田蓮爾」さんのカバーを見て思わず衝動買い。そしたら作者が賀東招二だと…なんか一粒で二度おいしいって感じですな。なんだか得した気分になりました。

元レンジャーのおっさん刑事と魔法を使える見習い騎士の二人がお互い細かいところで反発しつつも協力して捜査を進めていく様子が面白く、そしてハードボイルドに描かれています。魔術と科学が入り乱れての世界観や展開が無理なく綺麗にまとまっているんで読後感も非常に良かった!妖精さんが不憫でならないってのは少しあるけどさ…

続刊もうまくいけば出るようなんで、これからの展開が今から楽しみ楽しみ。

ラのべつまくなし

ラ・のべつまくなし (ガガガ文庫)ラ・のべつまくなし (ガガガ文庫)
(2009/10/20)
壱月 龍一

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恋愛経験ゼロ。生真面目に純文学を志すも、希望とは裏腹にラノベ作家としてデビューしてしまった青年・矢文学。しかも著作は、ネットの口コミもあり大ヒット!メディアミックスも決まり順風満帆!…のはずが、原稿が書けない!気晴らしに、通い慣れた図書館に向かったブンガクは、そこで出会った少女・明日葉に一目惚れしてしまう。彼女はブンガクのラノベ作品の大ファンで、聖地巡礼の途中だった。仲良くなろうとするものの、ブンガクは二次元アレルギー、明日葉は腐女子で…。カタブツとフジョシの純愛系ラブコメディ。

愛ってのは偉大なもんだ…

最近のラノベじゃ珍しい堅物な主人公と純真女の子の恋物語。腐女子やらカップリング、ニコ動など出てくるワードこそ新しいものの、ある意味原点回帰の物語なのかな。どこか甘酸っぱさを感じさせ、またなんともノスタルジックな気分にさせられる小説でした。

王道って言うには少々クセがあるけどそのクセがいいんだな。久々の純愛モノ、たっぷりと堪能させていただきました。

パラダイスロスト

パラダイスロスト (メガミ文庫)パラダイスロスト (メガミ文庫)
(2009/09/29)
三井 雷太

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並外れた身体能力を持ちながら、平凡な高校生活を送っていたヒトミだったが、夏休み目前のある日、ひとりの美少女と出逢ったことで、その人生が大きく変わることになる。第1回メガミノベル大賞金賞に輝いた、ちょっぴりファンタジー風味の女子高生アクション小説、いま開幕。

林檎を握りつぶせる女子高生…ゴクリ

新人とは思えない高い文章力、テンポの良い展開、非常に読みやすかった!
怪力女子高生に不思議女子高生…いい組み合わせだ、うん。

けど設定の唐突さが目立ってる気がするのが残念。「結界」とか「悪魔」とかの設定は現代に持ってくる時点で中心となるであろう設定なのに説明がほとんどされてない。中途半端に出てきて中途半端におしまい、っていう印象が拭えなかったかな…と。


若干設定に粗があるもののこの爽快な読後感、作者の文章力は本物だと思います。次はこの作者で切ない系の恋物語が読みたいなぁ…

 

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